工法の用途

工法の用途

「回転式破砕混合工法による建設発生土リサイクル技術」はNETIS登録技術(KT-090048-VE)です。

近年、建設工事の発生土は埋め戻しに再利用することが基本となっています。
そのまま埋め戻すことが出来ない発生土は改良しますが、従来の工法では改良が困難な粘性土や軟岩は処分されていました。
回転式破砕混合工法は、適用土質範囲が従来工法より広く軟岩から粘性土まで改良できるため、建設発生土リサイクル率の向上が可能です。

建設発生土の有効利用

Case1 高含水比粘性土の改良

混合性能に優れており、また高含水比粘性土供給機を使用することで、通常改良できなかった高含水比の粘性土の改良も可能としました。高含水比粘性土に砂質土や石灰等の添加剤を均質混合することにより高品質の改良土を提供します。

従来の混合工法の場合

粘性土が塊状のままで砂質土や添加材と均質に混ざらない。
  • 粘土や軟岩 粘土や軟岩
    砂質土や添加材 砂質土や添加材
    改良土 改良土
  • 天日乾燥した粘土 天日乾燥した粘土
    砂
    改良土 改良土

回転式破砕混合工法の場合

粘性土が塊状のままで砂質土や添加材と均質に混ざらない。
  • 粘土や軟岩 粘土や軟岩
    砂質土や添加材 砂質土や添加材
    改良土 改良土
  • 高含水比土 高含水比土
    砂
    改良土 改良土

【現場施工例】高含水比粘性土に砂質土を混合して品質を改善し、遊水地築堤土として利用。

施工動画はこちらから

改良土の品質:細粒分含有率 15%≦Fc≦50% コーン指数 400kN/m²以上 締固め度 最低90%以上

高含水比粘性土 高含水比粘性土
砂質土 砂質土
改良土 改良土

Case2 軟岩破砕と同時にシラス混合による粒度改善

回転数を制御することで破砕と混合が同時にでき、改良土の粒度調整を可能とします。

軟岩粒度調整

軟岩(粒径200㎜程度)

750rpm 750rpm
900rpm 900rpm
1050rpm 1050rpm

【現場施工例】一次破砕した軟岩とシラスを混合破砕して粒度改善し、再利用。

施工詳細と動画はこちらから

改良土の品質:細粒分含有率 27%≦Fc≦55% コーン指数 1200kN/m²以上

軟岩 軟岩
シラス シラス
改良土 改良土

Case3 粒度・強度改善と同時に地下茎やゴミを分別除去しリサイクル率を向上

回転式破砕混合工法プラントに振動ふるい機や風力選別機を併設することにより、(1)粒度改善、(2)強度改善、(3)草根ゴミ分別除去の3つの改良を1プラントで可能にしました。

【現場施工例】土砂・石灰混合による粒度・強度改善とともに地下茎やゴミをきれいに分別

施工詳細と動画はこちらから

改良土の品質:細粒分含有率 15%≦Fc≦50% コーン指数 1200kN/m²以上 葦地下茎及びゴミの除去

固結した粘性土 固結した粘性土
地下茎混じり表土 地下茎混じり表土
改良土 改良土
葦地下茎及びゴミ 葦地下茎及びゴミ
ふるいオーバー材(レキ) ふるいオーバー材(レキ)